カナダ在住者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
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以前、こちらの記事を書きまして…
リブログで、これは薬物過剰摂取(オーバードーズ)を和らげるものだと教えていただいたのですが…
このエリアの建物の金網に、このNaloxsonキットがぶら下がっていて、「過剰摂取を助けるために持っていって!」と書かれていました。
いや、もうなんか…
コレ、税金なんですけど…ッ!
カナダは、いい国だと思うのですが。
ジャンキーに優し過ぎというか、薬物中毒者への配慮の仕方を間違えているような気がします。
薬物過剰摂取に対処するんじゃなくて、最初から薬物に走らせない、過剰摂取に陥らせない取り組みがもっと必要だと思うのですが。
多くの人々は真面目に働いて、税金払って、それなのに将来不安を抱えなきゃいけない状況なのに、こういう風にお金が使われているのを見るのはちょっと辛いです。
こういうことが必要なのはわかるのです。
カナダはエリアによって貧富が激しく、そういう環境で育つと抜け出すのが、日本以上に大変な部分もあるので。
そして薬物に走ってしまう理由も様々。
意志が弱いとか、本人が至らないせいとか、そういう表層的なことではなく、根深い問題であることも理解しているつもりです。
それでも、『このキットの費用で、ひもじい人に食べ物を供給できるのでは?』とか思ってしまいます。
インフレでフードバンクに頼る長蛇の列とか見ていると、どうしても、もっと一般的なニーズに応えてほしい気がします。
まずは市民の基本的な生活をサポートしてほしいと思ってしまいます。
例えば、薬物中毒者がNaloxsonキットによって救われても、その人たちが薬物をやめるとは思えないのです。
事故的なオーバードーズは起こるので、このキットの存在はあって然るべきだと思うのですが、こういう風に大量に「無料で持って行って!」て置いておくのは違うんじゃないかなあ?と。
リブログで教えて頂くまで、私はこのキットが何か全く知らなかった(わからなかった)のですが、カナダ人の友人は皆、これが何かを知っていました。
カナダ、薬物へのアクセスが緩すぎるような…?
日本では薬物中毒者ってみたことなかったです…
いたのかもしれませんが、一目でそれとわかる人たちが道にたむろっているって、ありませんよね?
カナダはいい国だと思うのですが、たまに『しんどいなあ』と思うことがあります。