大人の空手のクラスに数年前から急に来た50代後半か60代前半の女性がいる。
身体はかなり締まっていて、ずっと身体を鍛えてきた人なのだと分かる。

先日、その人がイスラエルに戻ると言った。
私は知らなかったが、40代までイスラエル軍に所属していた人らしく、まあまあ上の役職だったらしい。
今の状況を受け、再びイスラエル軍に戻ってハマスと戦わねばならないと言った。
びっくりした。

そこにいた生徒が、「それに伴い、ハマスではない市民が大量に殺されても平気なのか?」と聞いた。
「始めたのはハマスだ」と答えた女性。
彼女は来週、イスラエル軍に入る為にイスラエルに行く。

思想、それが怖いとつくづく感じた。
思想を理解し合う、譲り合うなど無理だと女性の訴える顔を見て思った。
また再びユダヤ人が迫害されない為に戦うのだと言った。

生きて帰れないかもしれないと言い残し、ひとまずイギリスを去った。
ガザに関して解決とは、どんな着地点が解決なのか…
聞いたとて、彼女の意見は彼女の思想による意見、そういう考え方もあるのねとはならないが、とにかく彼女はあの年齢で最前線に入るために願いを出したと言うのだから。
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新しい職場にトイレが2つあり、しかしどちらも電気が壊れていて、入る際は入口に吊り下げてある頭から被るタイプの懐中電灯を装置してから入るようになっている。

携帯はロッカーにあり、休憩時間以外はロッカーから出せない決まりになっているため、携帯のライトも使えず、その川口ヒロシ探検隊みたいなやつを頭に被って入り、いちいち見たい方向にライトを向けるべく頭を動かさなければならない。

手を洗う際、正面の鏡に映る眩しいライトの中の私を見ながら、ナンデこんなん頭に着けやなあかんねん…と真顔になる。
いつ電気屋さんが来るか、誰も知らないし、誰も気にしていない。
さすがイギリス人…
しばらく探検隊で対応。
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さてもう私がいたらアカンと見切り、来週で9年以上勤務した会社を辞めることにした。
全部やってくれる人間が皆無になり、向上するもしないも会社の責任、私は新しい会社に今週から行き始めた。

昨日、新しい職場に半日出てみた。
やる仕事が無さすぎて時間の経過がたまらん遅い。
私無しでは強いチームと売り上げ達成は無理とし、どうしても私を連れていきたいと言ってくれたマネージャーに感謝し、それに答えて行くためにも強い良いチームを作れたらと思う。

根本的に、その器の無い人間が上に立ってしまった時、これほど悲劇はない。
ちょっと仕事が出きる人間が下に育った途端に、自分は遊び出す。
その遊びがバレていない、許されるのだと勘違いしてしまうのが器の無い証拠である。
下が育ったなら、そこから初めて最強のチームを作れる信頼関係をつくるよう働かねばならないのを…

ああ、残念…
知ったこっちゃないが…
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夫の友人夫婦が離婚した。
とは言え、イギリスは紙を出したら今日にも離婚できるわけやなく、一定の期間が過ぎなければ離婚できないから、役所的にはまだ夫婦ではあるも、離婚するために別れたと言う方が正しいかもしれない。

4月に2人は決断した。
夫婦と子供2人が住んでいた家を売りにだし、10月に売れた。
夫は借家を借りて独り暮らし、妻は実家に身を寄せている。
6歳と2歳半になる子供は1週間交代で父親、母親の家に行くことになった。

昨日、私は夫に「イギリス人は別居した途端、恋人作ってすぐ同棲するから、小さな子供ちゃん達は嫌やろな…複雑よな…」と言うと、「ああ、もうあいつの方は早速、出会い系で何人かと会ったみたいやで…子供の為に再婚を待つなんて考える親なんか、職場見てたら皆無やわ」と言った。

オーストラリアに住んでいた時もそう思ったが、別れて出会って再婚するまでのスピードが、ドリフの舞台撤収くらい早い。
イギリスに来てからも、離婚した人ほど再婚までの期間が短い。
子供がいるなら、その相手の本当の安全性、相性を見極めなくてはならないと考える私は古いのだろうか。
半年は早いのか遅いのか…
私の今の職場は新しい責任者となり、それが嫌で7人が退職した。
皆、6-7年働いたベテランパートタイマーばかりである。
私は残留することにしたが、それは7人が辞めて大変な時期に私もサイナラ❗とは出来なかったし、夏に入ってきたばかりのアルバイトさんも気になるし、新しいひとが決まって仕事を教えたら辞めようか…と考えていた。

しかしながら、新しい責任者は辞めていった皆が嫌っていた事からも分かるように、とにかくアカン。
新しい人を採用しても世間話ばかりして仕事を教えず、結果それは新たなしゃべりにだけ会社に来ている人材を増やすだけである。
売り場は汚く、スタッフの使う休憩室も水曜日から今日まで
使った皿、飲みかけのコーヒーの入ったカップ、弁当箱も洗わず放置したまま。

今朝は私は10時に出勤したのであるが、いつもはスタッフ用入口から入るが、今朝は店の入口から入ると、先週入ったばかりの新人副店長とレジでしゃべっていた。
私の姿を見るなりダッシュで在庫室に走って行き、朝8:30に到着していた今日の入荷商品の入った段ボール1つを開けて売り場にだし、聞いてもいないのに「朝忙しかったから出来なかった」と言い残し、オフィスにこもって12時まで出て来なかった。
残り27箱の段ボールを私がするしか仕方ない。

あ~…アカンわ、やっぱりこの子…
そう思った。
私が残留している意味が分かっていない。
あの人いてるからサボれるわ…このレベルなのかと分かってはいるが、ため息が出た。

人が育ってから…そう思ったが、私が育てても意味はないのかもしれない。
ちゃんと仕事を教えたって、上がサボるなら下もアホらしくてやってられん。
一生懸命真面目にやる人材を育ててしまう方が酷かもしれない。
その人に全てを丸投げするのは目に見えている。
私が残留することは、時間の無駄なのかもしれないと思った。

それでも新人副店長は覚えも早く、常に動いてくれている。
今日も「教えてくれてありがとう」と言ってくれた。
やめとき…こんな職場やめとき…
届けこの想い…
新しく入社する予定の会社から、シェアコードなる番号が必要と言われた記事を先週書いた。
シェアコードとは、私がこの国で、いつまでの期間働いて良いという許可証の番号らしいが、私は持っていない。
これが無いと入社出来ないと言われたのである。

で、早速夫が移民局に問い合わせしてくれた。
電話に出た方が「奥さんのビザはシェアコードなる番号は必要ありません。そういうビザですから。会社から、こちらに問い合わせしてもらったら、3分で許可が出る話です」と言われた。
「大手の会社の人事も分かっていない人が圧倒的に多いですから…」と言った。

夫は「今後の為に番号を取る方が良いですか?」と聞くと「このビザには必要ないから、別に持っている必要無いと思いますけど…ただ、また転職する時にまた同じ質問が来るかも知れませんけど、会社が照会すれば分かる話ですし…」と言った。

同じ日の夜、会社から連絡があり、「あなたがイギリスで働く事が違法ではないと証明されたので、契約書を…」と言われた。
違法やないて…今の会社に9年おるんやけど…

しかし今回調べてみて分かったのは、移民大国イギリスには、実に色々な滞在証明書があるということである。
期間が定められたビザもあり、そのため採用する側も期間限定移民に当たるのかなど知る必要があるのだと分かった。
それとコメントの中にアドバイスを頂いたように、会社が私を採用したかったら、問い合わせは会社がするものだということも分かった。

というわけで、来週から会社を2つ掛け持ちし、年末までには新人を育てて去る予定。
私が小学生の頃、図書館の近くにおじいちゃんがやっている古いパン屋さんがあり、そこに甘食とクッキーも売っていた。
甘食のあまりの美味しさに衝撃を受けた私は、時々自転車に乗って買いに行っていたが、ある日行ったら閉店していた。

それからスーパーで大手パンメーカーの甘食を何度か買ってはみたが、似ても似つかぬ甘食だった。
それをキッカケに私は今もスーパーの工場生産のパンが好きではなく、パン屋さんの食パンの味にこだわるようになったとおもっている。

イギリスに来て、何度も甘食に挑戦した。
しかし配合をどうやっても、あのサクサク、フワフワの甘食にはならない。
おじいちゃんのパン屋さんは昭和30年には既にあったと地元の人が言っていたのを覚えている。
と言うことはレシピは昭和のレシピで、今のようなバターなど使っていたのかも不明。
そもそも甘食がいつから流行り、食べられるようになったのか…

私が子供の頃、すでに甘食を売るパン屋さんはそこしかなく、近隣のパン屋さんにはなかったから、昭和50年代には廃れたおやつだったのだろうか…
大人になると、不思議と子供の頃に食べていたおやつなどが懐かしくなる。
ヘルシー=ジャパニーズ食→ダイエット中に食べてもええけどな…と変な解釈をしている欧米人がたまにいる。
まさに旦那の兄である。

糖質制限ダイエット中の兄は、パスタの代わりになるものを食べたいからと、野菜を麺のようなビラビラにする用品をご購入。
そこに日本人長生き食生活を取り入れ、大根を買ったは良いが「あれは、どうやって食べるのか?」と聞いてきた。

日本人は、大根を最もそんなビラビラした形では食べへん…
煮込み、おろし、漬物…
むしろ私が聞きたい。
そのきしめんみたいになった大根をどう食べるのか…
私なら、とりあえず鰹節と醤油かポン酢か、柚子胡椒入りの何かドレッシング的なものを作るだろうけれど、そんなもん持ってるはずもなく、ウマミウマミとほざいた謎の粉でも振りかけといたら宜しいがな…

麺のようになった生野菜は所詮は野菜。
そこにチーズやら市販のドレッシングやら足したら、結局普通の生野菜を洒落た感じで食うてるだけやから、麺の代わりにはならんのと違うんか…

大根の使い方…
それこそ日本人に語らせたら、相当のレシピが出るはずである。
私は大根を炊き込みご飯に入れるが、これも人によっては驚かれる。
だからイギリス人には大根の奥深さなど分かるまい…😈
先週の金曜日から義兄と婚約者の女性が来ていた。
日曜日に帰ったのであるが、二人は今ダイエット中…ではあるも、週末だけは中止であった。
さて二人は糖質制限ダイエットと併せて、沖縄式長生き食生活なる番組を見て本を買い、それもやり始めた。
だから色々な海藻を取り寄せたらしい。

昆布=ウマミを連呼。
ウマミを日本人の私に語るかしかし…
うすら笑みを浮かべ、ウマミの講釈を聞いてやったが、100年経ってもアンタラにはウマミは分かるまい…

金曜日の夕飯、私は本気で作る豚まん、カレー味の焼きビーフン、ニンニクまみれ唐揚げ、棒々鶏などなど作った。
テーブルにそれを並べ、義兄と婚約者はそれらを自分の皿にとる。
蒸したて豚まんをナイフとフォークで4つに切り、フォークでさして、その上から焼きビーフン、唐揚げを乗せて食べた。
味…分かんのかい…

夫がそれを見て、豚まんは両手で食べるんが一番美味しいやで…と教えたが、義兄は「醤油をくれないか」と言ってきた。
あんな味の濃い焼きビーフンに醤油をぐるぐるかけ、更には昨夜から漬け込んだ唐揚げにも醤油、豚まんにも醤油をかけた。
棒々鶏にも同様である。

あないにウマミ、ウマミ言うといて、全部醤油味に変えとるがな…

翌日、近所のパブに行った。
私はカーライルのパブが嫌いである。
100年前から同じものしか食べないイギリス人のパブは、メニューなど見ずとも、どうせ同じメニューしか無い。
それしか作られへんのか、それしか客が食べへんからそれなのか…
味覚の進歩は、この国を避けて進化を遂げているのかとさえ思う。

義兄は「マカロニチーズ」を頼んだ。
マカロニチーズなど、店で食うもんやない。
それをイギリス人は店で食う。
イギリス人が外食に求めるクオリティ…
金を出して惜しくないものを食べるのが外食の醍醐味であると私は思っているが、そうではないのに外食できるイギリス人の心の広さであろうか…

義兄はマカロニチーズにチップス(フライドポテト)と、オニオンリングを頼んだ。
そこに大量の塩とマヨネーズをかけて食べる。

全く笑わしよる…
ウマミってか?
誰が誰にウマミを語ったと思とんねん…

心の中で絶叫しながら、私は義兄のマヨネーズにまみれた口元を見て思うのであった。
ほらな…アンタラには100年経っても分からんて…
新しい会社に入社…となるはずが、保留になってしまった。
新しく入る会社から、シェアコードなる番号を政府の移民局から取得してくれと言われた。
それが無いと、私がイギリスで働く事が違法でないという証明にならず、採用できないという。

そこで取得するべくオンラインで手続きをした。
ところが、私の保持しているビザは取得該当者に当たらないという。
そこで直接電話で問い合わせた。

職員曰く、「このシェアコードなるものはブレグジット以後から始まった番号制度で、あなたは2006年とかなり前にイギリスに結婚により滞在許可がおりているビザであるため、長期滞在や就労、学業を目的としてイギリスに来ているわけではないので取得できません」と言われた。
私は今の会社に9年以上、その前の会社には5年半いるので、その番号がなくても働けるはずだと、会社の人事に言ってみては?と言われた。

ところが、会社は番号がないと就労許可が無いということになるから、何とかして番号をもらってくれと言う。
しかし政府機関は「出せない。あなたのビザには出せない」
と言う。
出せないのと、不要なのとでは響きも解釈も取り方次第。

そんなわけで、会社側がこれから私が就労するに違法ではないかどうかを別の形で問い合わせし、大丈夫だと証明されたら働けることになるが、いつになるかは不明…
なんせイギリスの役所仕事である。
それまでは今の会社に引き続き滞在する予定。

まさか、ここに来て移民局から許可が出ないという、謎の壁にぶつかった。
今、ウクライナからの避難民には機関限定の滞在、就労許可証など、実に様々な新しいビザを発行しており、働いている人も多様なビザがありすぎて混乱していると言う。
問い合わせた時も担当者は私のパスポートが日本のパスポートだと言っているのに EUか?と聞いた程に無知だった。

この答えはいつに出るのか…